いまどきの24時間換気

2003年に24時間換気という法律ができて10年目になるが、当時シックハウスが大きな社会問題になり、家の中の汚れた空気を外に出して、きれいな空気を取り入れるというのを、24時間やりなさい!というとても変な法律だった。できるならやりたくない、確認が通らないから仕方なく付ける・・・というとても消極的な対応をしていた。そっと「切っておくこともできます」とつぶやきながら。この法律どこがおかしいかと言えば、シックハウスにならないためには、ホルムアルデヒドを出す建材を使わなければいいわけで、これは不良建材(健康に悪い)を大量につくった建材メーカーの救済法だった・・・とぼくは思っている。換気扇メーカーも潤った。★がなんぼついているなんてランク付けて、五つ★なら問題ないことになっていたなあ。この法律は今も健在で確認申請には形式的な書類をいっぱい付けなけらばならない。今はどうだ、花粉の飛散、放射性セシウム、PM2.5・・・下手に換気するとカラダに悪い?!外はキレイで中は汚れる、という発想がどうもね。人は家の中にも居るし、外にも出る。大切なのはこの地球の空気を汚さない、ということじゃないかなあ。健康を機械で制御しようとういう発想がおかしいと思うんだけど・・・今は人間のあらゆるセンサーが鈍っている。そのうちものすごい高性能のフィルターを付けなさい、という法律ができるかも。

かがわ木造塾

昨日はかがわ木造塾の最終日であった。

滋賀県から大工棟梁の宮内氏を迎えてのトークセッション形式で、

いつもの講義と少し趣が変わった講義となった。

宮内氏の職人としての生き様がリアルに伝わる“生きた”講義で、

まさに最終日にふさわしいものであったと思う。

「守破離」凡人は守の位置でやっと、破の域はおろか璃まで達するのは半端じゃできない。

まざまざと“意気”を語る「職人」であった。

知識を学ぶ講義もいいが、

こういう“心”が伝わる講義もわるくない。

ぼくはこういうのが好きだ。

今は設計が不自由な時代である。

それは設計者が招いた側面でもあるのだが・・・

それに抗うのでもなく自らの立ち位置を見据え果敢に挑む姿に感動と尊敬を覚える。

あらためて、自らの姿勢を問う講義であった。

あるセミナー

昨日岡山であった建材の商品説明会に行った。
シラス壁で有名な「高千穂シラス株式会社」だ。宮崎県などで産出される「シラス」を主原料とする左官塗り材を主力商品としている。100%自然素材にこだわるメーカーでぼくもこの会社の商品を採用し信頼をおいている。このようなセミナーは、ややもするとPRだけに終わってしまうことが多いが、この会社は自社の商品が社会に対してどう役に立つかという哲学を語る。だから数回参加していてもまた行ってみようという気になる。今回は「白洲漆喰」に興味をもった。以下このセミナーで拾ったキーワード。

 ・やっかいものを地域資源として活用する。
 ・人材も地域の資源である。
 ・皆と同じことをやっていたら独自性が出せない。
 ・グリーン産業の活性化という視点での地域産業の育成。
 ・ヒューマンカラー
 ・湿度が10%下がると体感温度が一度下がる。
 ・外壁に内水。
 ・雨水そのまま流すのはもったいない。
 ・幸せの種をまく。

それから、最後にスタッフの紹介をした。これもふつうはやらない。一人ひとり紹介し拍手をもらう。社員はやる気になるしやったという満足感を得る。そして最後に新人があいさつで占める。商品説明のプログラムの中に社員研修を仕込んでいるのだ。

遮熱効果はほとんどないと言ったが・・・

120904-14.jpg

おととい、山田先生はみどりのカーテンにほとんど遮熱効果はないとおっしゃいましたが、たしかにそうかも知れません。でも確実に日射はさえぎってくれます。日陰効果はありますね。それと見た目に涼しそうじゃないですか。食糧さえ生産してくれるんですよ。ぼくは遮熱効果は薄くても、これはぜったいやった方がいいと思うし、みどりのカーテンを“付けられる”ように建築的配慮をしておくべきだと思う。しかし今年の夏は特にあつかったなあ。でもこれ、毎年言っているからもうなれっこになった。暑さとうまく付き合う方法を工夫しましょう!

エアコンのいらない家

第3回かがわ木造塾:エアコンのいらない家のつくり方

120902-2.jpg

エアコンを使わない暮らしは、エアコンのいらない家をつくる必要がある。
これがなかなかむずかしい。
山田先生は。温度、湿度、気流、放射の特性をうまくコントロールする(できる)家をつくればそれは可能と言う。
実作を示されての話しは納得。
要はきちんと設備の設計をすることだ。
意匠設計者が図面を渡して、これに設備の図面をおとして・・・というのは設備設計ではないという。同感。
意匠設計者はすぐれて設備設計者であらねば・・・あたりまえだがお互いの協働作業のなかにそれはある。
エアコン依存症に陥っている現代社会。28℃設定で窓を締めて仕事するオフィイス。
さあ!窓を開けよう、そして風を入れよう。

120902-1.jpg

家のつくり方でそれは可能だ。
暑い、寒い、不快、それを感じるから工夫をする。
エアコン依存の思考停止は大げさに言えば、環境適応能力を失う滅亡の道に思えてきた。

事務所の片付け

120816-1.jpg

何年も溜まっていた本や建築雑誌を思い切って整理した。

量は壁の反対側にこれ以上ある。

おかげでずいぶん事務所の中が片付いてすっきりした。

そろそろ贅肉を落として身辺を整理しておかないと・・・

お盆のせいかそういう心情にかられる。

それにしてもおびただしい量だ。

ほとんどは読むこともなくただ積んでおいただけで場所を占領していた。

考えてみればずいぶん無駄なことをしている。

いつかまた見ることも・・・絶対にない!

身の回りには見ることもない紙面があふれかえっている。

これほど紙を使っている日本の国はやはりおかしい。

MOKスクール2012

MOKスクール2012、初回の講義に出席した。
昨年と違い新しい会場でちょっと迷い着くと始まったところであった。
初日でもあり受講生はOBも含めて70人くらいか。けっこう多い。

2001年が初受講だから11年目になる。
途中抜けた年もあるが自分ながらよく続いているもんだと思う。
MOKスクールはなんといっても木造住宅に関する”旬”の勉強ができるのが魅力だ。
それに応援したいという気持がある。

講義は3コマで
三澤康彦さん「木の住まいとコスト」
村上雅英さん「木造住宅の構造設計の考え方」
堀部安嗣さん「木造空間の計画・設計」

復習や再確認、新しい知見などなど。
堀部さんの話のなかで、
「いいプロポーションの建築は音楽のリズム感にあふれ、戦後の建築は音痴になっている」
というのが印象的だった。なるほど・・・。


家づくりは森づくりから始まります

人の力はすてたもんじゃない!
120222-2.jpg

わたしたち「フォレスターズかがわ」は森林ボランティアでヒノキ林の間伐をしています。
これは植樹後18年ヒノキ林で、
植えてからまったくと言っていいくらい手入れがされていない森でした。

今、この森を「間伐材によるバイオマスエネルギー促進事業コンソーシアム」により、
NPO、企業、香川県地球温暖化防止活動推進センター、森林組合のコラボレーションで
整備しています。
わたしたちの担当は、間伐~2m玉伐り~小運搬(作業道まで人力で運び出す)の作業です。
平均年齢68歳(最高齢79歳)みなさんがんばっています。
やってみてわかりましたが20年生くらいのヒノキは2mに切れば人力で運べます。
一本一本集積していきますが、人の力もすてたもんじゃありません。
このヒノキバイオマス燃料になります。

わたしたちは県有林(私は県民林というべきだと思っています)も間伐作業をやっていますが、
ここは「公共財産」ということで外へ持ち出しができないのです。ほんとうにおかしなことですね。
「県民林」いう言い方のほうが「自分たちの森」という意識が醸成されると思うのですがいかがでしょう。

そこは「出し」がよく作業道もあるし、
この道を使って間伐C材を出して活用すれば、先人が汗を流して植えた木もいきてくるというものです。
県民に代わって管理しているのが県の行政であり、主体は納税者である県民です。

”材”

材は木材の「材」木の才能って書く、

とは最近なにかに載っていた。

鉄材、硝子材、自然素材・・・と「材」は材料と呼ばれるすべての言葉のあとにつく。

それははぶん太古から木は万能であり人間の営みの原資であったからだろ、

と想像する。

その昔「火」を燃し保つのは木であった。

木は人間が生きるのに必要不可欠のものであったのだ。

木は木造建築には欠かせない。唯一「木材」は木という字が二つ使われるのだ。

紙にもなる、容器にもなる。さまざまな農具や民具も木で作られた。

まさに万能であり、そして木は唯一再生可能な資源なのだ。

木が二つで林になり、三つで森になる。

親という字は「木の上に立って見る」と書く。

木がおろそかにされて久しい。

木をおろそかにする文明は滅びる。

自然をあなどる文明は手痛いしっぺ返しをくらう。

木のいのち

111205-9.jpg

100年生きた木は100年使う。

木の生きた生涯をを生かしてあげるということ。

わたしたち家づくりをする者は現場に行って山を見て、木を見ることが大切だと思う。

これは100年生きたスギがいのちを絶たれた瞬間である。

さわってみるとしっとりと暖かい。