本との出合い

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ときに待っていてくれたかのように出会う本がある。この本は小学生の高学年向けに書かれた本で字は大きくルビがふってある。教材的な意図がでている本だが書かれている内容はノンフィクションで、読み進むにつれていく度も目頭があつくなった。感動を覚える本である。烏雲さん(日本名珠美さん)太平洋戦争で中国残留孤児となり今日まで生きた物語である。幼くして家族と共に満蒙開拓団として旧満州に渡り、戦況の悪化とソ連進行により戦災孤児となり、奇跡的に助かってモンゴル族の養父母に育てられた。昭和47年日中国交正常化の後、中国残留孤児の肉親探しがはじまり、テレビでも幾度となく報じられた。徳島出身の烏雲さんは兄さんや親戚と再会をはたすのだが、教師である烏雲さんは養母への孝行や、モンゴルの子供たちの教育のためモンゴルへ再び帰るのだ。日本での生活を選ばず、41年の年月は戦争が引き裂いたとはいえあまりにも長すぎた。ここのくだりはグッとくる。モンゴルに帰った烏雲さんは砂漠緑化とモンゴルの教育に生涯をささげている。ぼくは今回行った中国内モンゴル自治区、ホルチン砂漠の植林に参加してFoEの成田さんからこの本を買った。くしくもぼくの祖父母や父やその兄弟が満洲の開拓で辛酸をなめた。父は敗戦後シベリア抑留生活を送り日本に帰り、その後母と結婚してぼくが生まれた。想いが重なる。日本国民の盾となるはずだった関東軍はわれ先にと”転戦”したと生前父から聞いた。
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