縁の下の力持

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   昭和8年建築の民家のリフォームが着工した。
   老朽化した水回りを全面的にやりかえる工事でシロアリの被害も著しい。
   これは工事対象部分の床組を撤去した跡で、残存部分の縁の下
   (床下のことを縁の下と言っている)を見たところ。

   数々の改修工事を経ながら踏ん張って立っている束が見える。
   柱も当時は基礎を回して土台を敷くということはしなかったから礎石に直に柱が立ち、
   柱は3寸5分、束には一回り小さな丸太が使われている。
   縁の下はこのように土間を掘り下げ、しゃがんで歩ける高さがある。
   昭和8年といえばまだ角材は貴重であった頃で、
   見え隠れ部には丸太材が多く使われている。

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   思いのほか蟻害がいちじるしくて、残す予定の柱はすべて抜き替えることになり、
   柱をすべて切断して、仮柱で屋根を支えた。
   その間にコンクリート土台を回して本柱の段取りに入る。
   手前の配筋はお風呂の部分で、長年親しんだ薪風呂を再現する予定だ。

   台所回りも昔は土間のおくどさんがあり、小屋裏はすすけた上具が現れた。
   昭和45年に座を上げて撤去前の状態に改築されたようだ。
   人が生きる歴史とともに住まいその時にあったかたちを求められ、
   想いの詰まったこの家がまた新たな歴史を刻むことを願っている。
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Tag : 暮らし 住まい

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