新旧一体

2日に渡りガンガンに降った雨が気になって現場に出かけてみました。
改修部分のシロアリに食われてボコボコになった松丸太の梁は、
白木のヒノキ梁に置き変わっていました。
これが木造のスゴイところで、
柱や梁まで大工さんの手にかかれば「チェンジ」できるのです。
と、いうわけで、この部分で残ったのは屋根の部分だけ。
柱も総入れ替えになりました。
この白木の梁、一番玉の曲がり部分を使っています。
両面を削って落とし(タイコ)上下をナグリ仕上げにしています。
このナグリ仕上げ、昔はチョウナでリズミカルにやっていましたが、
今は電動の丸面カンナを使ってやるそうです。
曲がり材もこうやってタイコ梁にもってくれば材を無駄なく使えます。
山では間伐材は作業道が入っていないと搬出できないので、
山に伐り捨てることが多い。(切り捨て間伐)
もったいないですね。
ある意味今の日本は国産材についてもぜいたくな使い方をしています。
小径の木を半分に割って垂木や根太に使っているのを見ると
昔の人は木を大事に使っていました。
リフォーム工事はそんなことも教えてくれます。