立木から用材へ
丸太の断面を見るのが好きです。それぞれに個性があり、割りと均等に太ったのや、年輪巾の偏ったもの、すくすくと育って巾の広いのと、一つとして同じものはありません。それぞれに頑張って大きくなり、ある時期がくるとバッサリ伐られて第二の「木生」を歩むことになります。ある時期はスギばかり見ていましたが、今はほとんどヒノキ、それも香川県のヒノキです。若い頃は木造建築を設計することはほとんどなくて、RCやS造ばかりでしたが、一定の年齢を経て木造にシフトしていきました。今は山の原木と付き合いながら設計の仕事をすることが多くなり、この歳になってもわりと楽しくやっています。鉄やコンクリートと違って肌感覚で木はとらえられますね。それがなんとも心地よい。さて、この原木丸太はNPO活動のヤマの一角で伐採されたものですが、地面に立っている時と、こうして伐られて積まれるとちょっと違う感覚、年輪が色々語りかけてくれます。


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